粛々と・・・(オンライン資格確認)

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掲げた理想論と最前線の現場とのギャップ

 【国民総背番号制】という言葉から連想される「国に全てを管理される」というイメージをかわす為に付けられた名称【マイナンバーカード】

 国民一人一人のメリットを前面に出して普及を促進しようとしている様ですが、今年春の時点でも未だ保有率は3割以下。 促進する為のニンジン(ポイント還元)目当てで作られた方も多いとは思いますが、保険証情報としての紐付けまで手続している方は更に少なく数%と聞いております。

 更に医療機関に至っては、3月末日までに顔認証付きカードリーダーを正式申込すればシステム導入費を助成するとしたものの、肝心なカードリーダーの生産が間に合わず、助成金申請期限を今年10月から令和5年6月末まで延長したことにより、カードリーダー取得申請したものシステム導入を見合わせている医療機関も多いのか、既に9月、データ不備で4月スタートを延期し、来月から正式運用開始とされながらもシステム導入完了し、使える状態になっている医療機関に至ってはまだまだ少ないという状況の様です。

 コロナワクチン接種でも、接種率を上げる為に個別接種(地域の医療機関による接種)を実施してくれる医療機関を募り、手を挙げたものの肝心なワクチンが配布されず、この秋口からは大規模接種会場の身となり個別接種は取りやめるという話も出始めている様です。 実質、手を上げてもその前段階の高齢者接種で実績が無い医療機関へのワクチン配布は後回しにされ、まったく手に入らず、公的機関の一覧に掲載されてしまった為に電話が殺到し、院長先生自ら一日なん十本もの電話に丁寧に断りを述べさせられるという最戦線の状況は見捨てられた感がある様です。

 賃料が高い大都市部の医療機関にしても、昔ながらにご自宅を改装して地域医療に長らく貢献してきた全国の医療機関にしても、広々とした受付がある訳ではありません。

 狭い受付に、近年のIT化の波が押し寄せ、レセプトコンピュータもしくは電子カルテ用コンピュータなどを何とか置いて、更にクレジット対応やらネット予約確認端末、従来の電話機にFax等々無理やり置いて対応為されている処が数多くあるのではないでしょうか。

 また開業して長年診療を続けられてきた医療機関では、院長先生と共に職員さん達も共に歳を取り、高齢化が進んでいるが為にITだのネットワークだの言われても、誰も良く判らないし、何をどこから手を付けて良いのかも判らないという様な現場も多いかと思います。 更に世の中的に搾取社会の風潮が広まり、目先のお金だけを目的に群がる業者も多数存在するのも事実でしょうから、不安感はますます強くなるばかりではないでしょうか。

地産地消・・・「餅は餅屋」の顔が見える活動

 こうした現状の中、弊社ではその昔SOSを頂いて電子カルテシステムの立ち上げをお世話させて頂いた院長先生との信頼関係をベースに、その先生からの口伝で広がった医療機関さんのサポートを継続させて頂いておりますが、旗降る国も、そこに群がる予算目当ての企業も走りながらの新たな取り組みですので、院長先生には弊社も試行錯誤しながらのサポートになるということについてご了承頂いた上で、既に数カ所を実運用可能な状態まで支援させて頂きました。 また助成金申請の書類を整える支援もさせて頂き、無事に助成金を受け取られている医療機関さんもございます。

 ただそこに至るまでは、

  • 既存のコンピューターネットワーク環境を将来を見据えつつ最低限の改修で済ませる工夫
  • 調達したコンピュータと国から配布されるプログラム並びに手配/配布された顔認証付きカードリーダー間の連係動作の不具合原因追求と対処
  • 受付における空間の有効活用と操作性を加味した機器選定や設置上の工夫

など、機器製造元まで巻き込んで数か月に亘って悪戦苦闘を展開する羽目になりましたが、データの不備やプログラムの不具合などによる余計な手間の発生までどこも金銭的保証はしてくれないですから、全て手弁当で対応せざるを得なかったのも事実です。 大手企業なら全国展開して薄利多売により得た莫大な利益から賄えるのでしょうけれど、地域に根付いてお互いに顔が見える範囲でのみ対応している様な企業では丸々持ち出しになってしまうのが現状ではないでしょうか。 事例が積み上がり、不具合も解消して安定して導入出来る様に成ればこの様な皺寄せは無いのでしょうけれど、それが故に見合わせする医療機関さんが多かったり、断る地場のIT企業さんも多いのではないかと思います。

 ただ弊社は創業以来、「餅は餅屋」 私共も身体の具合が悪くなれば先生方に助けて頂いているので、先生方が不得手で私共が専門分野で有れば一手に引き受けてなんとか安心してお使い頂ける処まで支援させて頂くのは当然と考えており、結果的には先生方にもご満足頂けており、まずは良かったのではないかと思っております。やはりどんな時代になろうとも、江戸の下町的人間関係は大事に引き継いでいきたいものです。

 私共の仕事は、大量流通品の大量販売の様なものと違って、一人ひとり一品特注料理の様なもので職人仕事ですから手間が掛かります。 その手間と後のサポートまで含めた価値を初めての方に理解頂くのは難しいかもしれません。 幾年にもわたり様々な事柄に対応させて頂く中でご理解頂き、信頼頂いて、診療所のみならず、ご自宅環境やその他私的利用まで含めて広範囲にご相談頂ける様なお客様が居られることが、弊社が活動してきた結果であり、大切な財産だと考えております。 

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  • 狭い受付で、安定して使用頂く為に、しっかりしたメーカーのポータブル液晶を選定。
  • 置き場所を取らない様にモニタアームで宙に浮かし、職員様方の使い勝手で自在に位置、角度が変えられる様に配慮。
  • 但し当該液晶はモニタアーム取付構造が無いので、電源部分の排熱、配線を加味し、修理交換等も考慮して木製モニタフォルダを特注自社製作。