便利でも安易な使用は大事故に
作業環境
某クリニック様からの緊急SOSで出動
事故の状況
土曜診療の始業時に壁コンセントの煤を発見為されて、慌てたご様子でお電話頂きました。 お電話だけでは状況判断出来ませんので、即時急行させて頂き、状態と使用状況をヒアリングさせて頂きました。
- 診察室ベッド脇なので、心電図計やエコーなどの医療機器を使う場合に抜き差しして使用している。
- 朝、使おうとした際に煤が付いているのに気が付いた。
- 何が、いつ起きたのかは判らない。
とのことでした。
トラッキングやショートの怖さ
電気は今の時代欠かせないものであり、差せば自由に使える便利なものですが、使用上の諸注意を誤ると火災を発生し、
- 新築の一軒家が丸々全焼し、隣接する家屋にも被害が波及した為、土地も売却して損害賠償の支払いに充当。
- 貸しビル等で上下のテナント等にも被害が発生し、ビルのみならずテナントへの損害賠償を抱え、退去。
等々のその後の業務運営や、損害賠償や休業が生活にも大きな禍根を残します。
東京消防庁・広報テーマ「電気火災を防ごう」
対策
取り敢えずは修理するまで当該コンセントは使用禁止とさせて頂き、電気工事業者の手配をしたものの土曜日ということも有り、近年の再開発ラッシュも有り、2日後に交換修理して頂きました。
- 事前に現場の現状写真を電気業者に送ってあるので、コンセントやLanの口に表示してあるラベルも準備。
- コンセント本体を交換。
- フェイスプレートも交換用部品に必要な表示を行った上で交換。
更にこれだけの煤が発生しているので、院内の機器のコンセントプラグを全て確認させて頂き、エコー検査時に使用するジェルを温めるウォーマーのプラグが溶けていたので、この機器を廃棄/リプレースして頂くことをアドバイス差し上げました。
また、コンセント周りを清掃し、尚且つ全てのコンセントの未使用箇所については、塵埃が入り込んでトラッキングを引き起こす事が無い様に清掃の上、キャップにより封止させて頂きました。
弊社では、お客様の日々の安全な業務運営を第一に、少々手堅いぐらいに、そして出来るだけ迅速かつ確実にサポートする事を常に念頭に置いて対応させて頂いております。 「小煩い」...と思われることも有ろうかとは思いますが、将来の憂いを早めに取り除くことこそが、逆に無用なコスト(チョコ停:細切れに業務が停止/停滞すること)を抑え、信用/信頼に繋がると信じております。